聖書の読み方 ― 益を得るための七つのステップ 「聖書は全時代を通じてのベストセラーであるばかりか,毎年最もよく売れる本である」。―タイム誌(英語)。 「聖書は時々読むけど,退屈で仕方がない本だ」。―キース,英国の有名ミュージシャン。 言語数: 物理好きの無神論者がキリスト教の牧師になって始めたブログ ご存知の方も多いと思いますが、キリスト教の聖書は世界中で読まれている(買われている?)ベストセラー。実際、その発行部数の推計はですので、キリスト教徒であろうとなかろうと、と興味を持つ方も多いと思います。私はその昔、物理好きの無神論者 (今は物理好きのクリスチャン)でしたが、その時でさえ、ある意味そして、実際に書店で聖書を手にしてパラパラとめくってみたのですが、新訳聖書の一ページ目に出て来る元々、活字嫌いな私のような理系人間でさえ一度は読んでみようと思うほどですから(直ぐに挫折はしましたが)、聖書に興味のある方、聖書を実際に読んだことがある方は少なからずいらっしゃるのではないかと思います。しかしながら、如何せん、聖書はしかも、書いてあるさらには、人生の生き方について有益なアドバイスをくれる指南書・倫理道徳本だと思っていたのに、「神様が〇〇に語った」とか「××の病気が一瞬にして癒された」といったこのような経験をしたことがある(私のような)人のために、今回はなお、「聖書を読む時の注意点」を考えるにあたって、という訳で、今回は残りの二つについては、下記の記事をご参照ください。今回の話の流れ(目次)は以下の通り。目次日本の古典作品というと、例えば万葉集や源氏物語といったものがあります。そのような古典作品と呼ばれるものは、中学や高校のしかしながら、本屋さんで聖書を開いて読んでみても、そのような「古めかしい文体」では書かれていませんので(文語訳は除きます)、聖書が実は事実、聖書は66冊の異なる文書が収められた「文書集」なのですが、66冊の文書の中で万葉集が奈良時代(8世紀)、源氏物語は平安中期に書かれたとされていますので、ですから、まずはであることをおさえておくことが、聖書を読む時に大事なポイントと言えると思います。聖書が実は日本の古典作品よりも古い書物だと知ることで、たとえ聖書を読むのに苦労が伴うことがあったとしても、(私のように)自分を励ますことができる人は多いのではないかと思います(「古文」の授業で日本の古典作品を苦労して読んだ時のように…)。「聖書がどのような書物か」を考える時、次に注意すべきことは、だということ。しかも、聖書に収められている66冊の書物が書かれた地域は一か所ではなく、簡単に言ってしまうと、聖書に出て来る地名は現代の日本に住む私たちにとってこれは、モーセがイスラエルのすべての民に告げたことばである。ヨルダンの川向う、パランと、トフェル、ラバン、ハツェロテ、ディ・ザハブとの間の、スフの面したアラバの荒野でのことであった。【申命記1章1節】出典:新日本聖書刊行会『聖書 新改訳2017』(いのちのことば社、2017年)〈旧〉312頁ここにはたくさんの地名が出てきていますが、どこの場所を指しているか(私も含め)分からなかった人がほとんどだと思います。仮に分かったとしても、「『ヨルダンの川向こう』とあるから、今のヨルダン川の辺りのことだろうな」というくらいではないでしょうか。場所が分からないということはもちろん、しかし、そのような地理的特徴はその地方の人なら誰もが知っているようなことですから、聖書を書いた作者はいちいち説明はしてくれません。むしろ、従って、ので注意が必要です。と言いながらも、個人的な経験では、仮に聖書に記される土地の地理的知識がなかったとしても、聖書のメッセージを読み解くことにそれほど大きな支障はないことの方が多いように思います。が、いずれにしても、気概をもつことが聖書を読み解くカギだと思います。これまで聖書が書かれた時代と場所の隔たりについてみてきました。ここでは、一言でいえば、ことに注意する必要があります。というのも、例えば、聖書が書かれた当時の一般庶民の主な移動手段は徒歩です。目的地まで何十キロ・何百キロ離れていようが、自転車も車も電車も新幹線も飛行機もありませんので、ただただ何日も何日もかけて歩くしかありません。道路も今のように舗装されてはいませんから、文字通り、道なき道を歩くこともあります。従って、例えば、聖書で「そこにはヤコブの井戸があった。イエスは旅の疲れから、その井戸の傍らに、ただ座っておられた。」【ヨハネの福音書4章6節】と記された場面の古代近東の人々と現代日本の私たちの間に様々なかたちで存在する「当たり前(常識・価値観)」の隔たり(違い)。その中でも聖書を読む時に特に大きな障害となるのが、今さら言われるまでもないことでしょうが、ですから、科学的知識に馴染みのない2000年前の人々の圧倒的多数は、現代の私たちが抱きがちな「宇宙はいつどのように誕生したのか?」とか「人間は何から出来ているのか?」といったとはいえもちろん、当時の人々が何も考えていなかった訳ではありません。彼らは彼らなりの疑問・質問を抱きながら日々、生活をしていたはずです。ただ、彼らが抱いていたであろう疑問・質問というのは、科学的なもの(自然の仕組みや成り立ち)ではなく、それらは例えば、「なぜ自分たちは苦しむのか?」といった問いかけ。そしてと言うことができます。裏を返せば、ということ。そのことを忘れて、聖書を読んでいくと直ぐに気になってくることがあります。それはたくさんの片仮名(人名や地名)で表されるつまりは、しかしながら、他のブログ記事にも書きましたが、ので注意が必要です。でも、というと、聖書に限らず古代の「歴史書」「歴史作品」と呼ばれるものは、過去の出来事を単純に羅列したものというよりも、このため、聖書の作者は自分の伝えたいメッセージを際立たせるために、少なからずの従って、であることに注意する必要があります。また、上記のような仮に聖書の話と考古学の見解(仮説)が矛盾しているようにみえたとしても、考古学の限定性や聖書作者による脚色(誇張や省略など)の可能性を考えると、なお、念のために一言付け加えておくと、私はここで聖書に書かれていることが全て作り話だと言っている訳ではありません。むしろ、聖書に記される人々の生活様式や文化を大局的に見たとき、詳細は以下の記事をご覧ください。今回は古代(約2000年以上前)の近東地方で書かれた私たちが聖書を読む時、「古典としての聖書」と現代の私たちの間にはその隔たりとは、そして、時間的な隔たりと空間的な隔たりによって生じる特に三つ目の「常識・価値観の隔たり」が曲者です。なぜなら、実際、現代に生きる私たちにとって、しかしながら、です。残念ながら、このことを忘れてしまうと、また、古代社会に生きた聖書の作者は現代の私たちほどに言い換えるならば、聖書の作者は自分の伝えたいメッセージを際立たせるために、従って、つまり、聖書を読む時に大事なことは、その内容の歴史的信憑性を問うことではなく、科学的質問の答えを導き出すことでもありません。むしろ、だと言えます(これは日本の古典作品とも共通すると思います)。この意味において、なお、前述の三つの隔たり(時間的隔たり、空間的隔たり、常識・価値観の隔たり)を埋めるため、ひいては、当時の人々の生活状況を想像しながら聖書のメッセージを理解しようとするためには、そのためには、日本の「古文」の授業でもそうであったように、聖書(古典作品)を読むだけでは限界がありますので、具体的な参考資料については下記の記事を参照ください。次回は下記の記事でシェアする (主に)帰国者クリスチャンを対象としたスモールグループ・小グループの2020年3月の予定。帰国者またはクリスチャンに限らず誰でも参加可能。内容は聖書の学び・分かち合い、祈り合いなど。3月17日と24日はオンラインで集まります。記事を読む (主に)帰国者クリスチャンを対象としたスモールグループ・小グループの2019年3月の予定。帰国者またはクリスチャンに限らず誰でも参加可能。内容は聖書の学び・分かち合い、祈り合いなど。お気軽にご参加ください。記事を読む (主に)帰国者クリスチャンを対象としたスモールグループ・小グループの2020年5月の予定。帰国者またはクリスチャンに限らず誰でも参加可能。内容は聖書の学び・分かち合い、祈り合いなど。5月も4月と同じくオンライン(Zoom)で集まります。記事を読む MACFの関根一夫牧師が主催する「バイブルワークショップ」、6/1(金)は原田が担当。テーマは「聖書の信憑性」。10:20と19:20からの二回、お茶の水クリスチャン・センター404号室、参加費無料。記事を読む (主に)帰国者クリスチャンを対象としたスモールグループ・小グループの2019年7月の予定。帰国者またはクリスチャンに限らず誰でも参加可能。内容は聖書の学び・分かち合い、祈り合いなど。お気軽にご参加ください。記事を読む 「信じる者は救われる」という表現(ことわざ?)はよく聞きますが、その語源はイマイチはっきりしないようです。しかし、聖書の中には「信じる者は救われる」に近い言葉・表現が出てきます。今回はキリスト教(聖書)が教える「信じる者は救われる」の真意を紹介します。記事を読む MACFの関根一夫牧師が主催する「バイブルワークショップ」、11/1(金)は原田が担当します。テーマは「礼拝の意味と目的」、お茶の水クリスチャン・センター404号室にて10:20から、参加費は無料となっています。どなたでもお気軽にご参加ください。記事を読む 聖書に大分慣れてきて「もっと詳しく聖書の中身を勉強したい!」と思われる方を対象に聖書を(一人で)読む・学ぶときに役立つと思われる入門書を紹介します。具体的には「聖書の読み方・学び方」「聖書の背景情報」「聖書の内容解説」に関する書籍です。記事を読む MACFの関根一夫牧師が主催する「バイブルワークショップ」、8/2(金)は原田が担当。テーマは「救いの完成(聖化、栄化)」。10:20と19:20からの二回、お茶の水クリスチャン・センター404号室、参加費無料。記事を読む 「聖書」と一口でいっても、色々な種類があります。このため、私もそうでしたが、初めて聖書を買おうとする時は、どの聖書を買えばよいのか間違いなく悩みます。そんな方のために、代表的な日本語訳聖書の種類と特徴を簡単に比較した上で、お薦めの聖書を紹介します。記事を読むご意見・ご質問は 聖書の読み方を教えてください。聖書に興味を持ち、旧約聖書と新約聖書を買ったのですが、私は特にキリストについて特に知りたく思い、新約聖書を読むつもりなのですが、その後で旧約聖書を読めばいいでしょうか?順番が逆ですか?また他にも色々と教えていただけると助かります。 特集記事 なぜ聖書を読むのか 特集記事 さあ,始めよう! 特集記事 楽しく読むために 特集記事 聖書は生活を向上させる 聖書は人の生き方を変える 死にたくありませんでした! その信仰に倣う 「神を十分 … ギリシア語聖書朗読 マルコによる福音書 現代ギリシア語式の読み方 ギリシア語聖書の朗読です。 読み方は現代ギリシア語式で、朗読者はキプロス島生まれのギリシア人で、新約聖書の著名な研究者であるSpiros Zodhiates 博士です。 一般の方が読む場合、オススメは「新共同訳」です。 この訳は「共同」とあるように、カトリックとプロテスタントが共同で訳にあたった聖書で、日本で最も普及しているものになります。
「ものみの塔」 全世界での発行部数がギネス記録になるほど世界中で読まれている(買われている?)書物。そんな聖書の「読み方(聖書を読む時の注意点)」を3回シリーズで紹介。一回目は古代の近東地方で書かれた「古典としての聖書」の性質に焦点をあててみていきます。
言語 はじめに; 聖書を読んでみたいと思った方へ ; 教会へ行ってみたいと思った方へ; さまざまな教会; 教会の選び方についての補足事項; リンク集; はじめに. 「ものみの塔」 目次. この記事を%%で読みますか?どうすれば,聖書をもっと楽しく読んで,最大限に活用できるでしょうか。多くの人に役立った5つのヒントをご紹介します。これら5つのヒントは,聖書を読み始めるのに役立ちます。では,どうすればもっと楽しく読めるでしょうか。次の記事でそのヒントを取り上げます。 時間を取り,じっくり読む 読んでいる内容に集中する,場面を思い描く 流れを考える 教訓を探す
聖書の読み方 オススメの訳と通読のコツ オススメの訳. 「ものみの塔」