今回は、井上尚弥選手が所属するいつも柔和な表情の大橋会長…実は現役時代に当時の戦績や現在の活躍ぶりをチェックしながら、いかに大橋会長が凄い人なのかに迫ってみたいと思います。 目 次現役時代の大橋会長は、パンチの当て勘が鋭く、カウンターとボディーショットが得意技でした。大橋会長がボクシングを始めたのは中学生の頃。全国屈指の強豪校として知られていた横浜高校ボクシング部で猛練習し、ベースを作り上げました。プロ転向後は、6戦目で日本ライト・フライ級王座を獲得。世界王座に2度挑戦するものの失敗。戦績は以下の通りです。ボクシングの試合前に行われる重要なイベントが計量です。 減量でピリピリした選手が ... 続きを見る大橋会長、現役時代の若い頃は今よりもスリムで、大橋会長とトシちゃんって似てる?大橋秀行— 俺 藤川愼也 (@b34896shnya211) ボクシング界のトシちゃん…。甘いマスクの世界王者ともなれば、当時は女性からの人気も相当高かったと思いますね。追っかけも多かったんじゃないでしょうか?そういえば、大橋会長に奥さんや子供がいるのかについては信憑性が高い情報は見つかりませんでした。もし知っていたら教えてください。大橋会長の戦績の数字だけに注目すると「そこまで凄いとは思わない」と感じるかもしれません。でも違うんです。例えば、大橋会長が世界戦で2連敗を喫してしまったチャン・ジョング選手は、また、大橋会長がタイトル奪取に成功したときの相手チェ・ジュンファン選手は、チェ・ジュンファン選手を仕留めたフィニッシュブローは、やはり得意の左ボディ!細かった頃の大橋会長 日本人世界戦連敗記録をストップさせ平成初の世界王者にもなった人 現役の頃はあまり知らないけど井上尚弥をモンスターにしたのは間違いなく大橋会長やと思う — 俺 藤川愼也 (@b34896shnya211) 強い相手にも臆することなく向かって行く姿勢。これが観ている人の心を打ちました。大橋会長いわくちなみに、左ボディ打ちはかなり研究したそうです。このテクニックは、井上尚弥選手と拓真選手にも引き継がれているはずです。井上尚弥選手の武器の一つといえば、左ボディブローですよね。食らった相手選手が、苦 ... 続きを見る大橋会長は、残念ながら、大橋会長は5ラウンドTKO負けを喰らい、タイトル防衛に失敗しています。序盤はロペス選手に右フックや右カウンターを当てて良いペースでしたが、とにかくロペス選手の手数が多いのと、伸びてくるストレートに圧倒されてしまいました。相手を選んで試合をするより負けを覚悟して強い相手と戦う人の方がカッコいいと思う 大橋会長も現役時代 無敗の挑戦者 リカルドロペスと戦って惨敗したけど負けざまもカッコ良かった — 俺 藤川愼也 (@b34896shnya211) 大橋会長は自分のボクシングをさせてもらえず完敗でしたが、後日談として興味深いエピソードがあります。その理由は精密機械と呼ばれた名ボクサーでも、大橋会長との対戦は大きなプレッシャーだったことがわかります。大橋会長の偉大さが伝わって来ますよね。そんな大橋会長は現在も凄いです。ジムからスカウト〜指導〜マッチメイクが上手いんでしょう。特に選手を“その気にさせる”のが得意です。例えば、シャドーをしている八重樫選手に対してまた、注目を浴びるニックネームを付けるのも得意。当初、井上選手は「モンスター」と呼ばれることを嫌がっていたそうですが、今や海外では「NAOYA INOUE」よりも定着。井上選手は大橋会長の現役時代のニックネーム「150年にひとりの天才」は、師匠であるヨネクラジムの米倉健司会長が命名。当時は大橋会長も「なんか恥ずかしいな」と思ったようですが、ちなみに、現在は井上拓真選手にぴったりのニックネームを考え中だとか。発表が待ち遠しい…。そんな遊び心を持っているのも大橋会長の魅力なんだと思います。私が個人的に好きなのは、ダブルピースをしたお茶目な大橋会長です。井上尚弥がWBSS優勝宣言 第2のパッキャオになる! — ボクシングビート (@beat_macc) とはいえ、初めからジム経営が順調だったわけではありません。大橋会長が初めて開催した興行では、なんとその敗因についてはジム経営においても失敗経験から学びながら、現在の「名伯楽」と呼ばれる地位を築いていったと言えますね。また、日本プロボクシング協会(JPBA)の会長や日本ボクシングコミッション(JBC)の理事を務めるなど、ボクシングの発展にも尽力していることも付け加えておきます。あと、個人的に気になったのは、もしかして井上選手の父・真吾さんと同様に、不動産投資もやっているのかも?モンスター井上尚弥選手は、確かに強くて凄いです。でも一番凄いのは、実は父親の真吾 ... 続きを見る大橋秀行会長の現役時代の戦績や現在についてスポットを当てました。偉大なポイントをまとめると…表情こそ穏やかで優しそうな大橋会長も、ボクシングへの情熱はいつでも燃え続けているイメージです。では、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。もし階級の壁を無くしたら誰が最強ボクサーか予想する「パウンド・フォー・パウンド」 ...
2020/04/19 09:21大橋秀行会長【写真:石渡史暁】( ボクシングの元WBA・WBC世界ミニマム級王者・大橋秀行氏(現・大橋ジム会長)がインスタグラムを更新。日本人の世界挑戦連敗を21で止めた30年前の歴史的試合の動画を公開すると、ファンから「懐かしい映像だぁ!」「今見ても涙出てきます」と反響が集まっている。 当然ながら今とは違う、現役バリバリの大橋会長だ。勝利後のインタビューから始まる動画。マイクを向けられ、大粒の汗を流しながら「嬉しいです」と語るボクサー。笑顔で左拳を2度突き上げたのは、確かに大橋会長だった。筋骨隆々の24歳は「世界チャンピオンになったことより、連敗を止めたことの方が最高に嬉しいです」と凛々しい表情で声を弾ませている。 1990年2月7日、WBC世界ストロー級(現ミニマム級)王者・崔漸煥(韓国)に挑戦。動画ではハイライトが流れると、接近戦から大橋会長が見事な右アッパーを入れ、王者の顔を跳ね上げた。すかさず左ボディーを叩き込み、王者はうずくまってダウン。3度目の世界挑戦は9回KO勝ちで王座奪取に成功し、日本人の世界挑戦連敗を21で止めた。「今まで生まれてきた中で今日が最高に嬉しいです」と喜び、左ボディーは松本清司トレーナーの指示通りだと感謝した。しかし、30年の時を経て投稿したインスタグラムでは「いつも縁の下の力持ちになっている松本清司先生を称えなければ」と咄嗟に言ってしまった“裏話”を披露。「気を悪くしてしまったかなと気にしていた」そうだが、のちの合宿で「大橋 あの時俺の名前出してくれて本当に嬉しかったよ」と言われたという。「お酒を飲んで何度も言ってくれて嬉しかった いい嘘と悪い嘘があるんだなと思いました。でも松本先生に日頃からそっとアドバイスを貰っていて、感謝の気持ちを伝えたかったのでここが一番のチャンスでした」 この投稿にファンからは「いい話ですね」「こんな裏話があったんですね」「うお〜っ! 懐かしい映像だぁ!」「この試合、今見ても涙出てきます……」とコメントが集まっている。平成第1号の世界王者誕生でもあり、世界王者不在の状態が長く続いていた日本ボクシング界に光をもたらした。今では井上尚弥らを輩出するなど会長職でも手腕を発揮しているが、現役時代の輝きも色褪せていないようだ。(THE ANSWER編集部)