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このように「浪漫」という言葉は名詞形で扱います。「浪漫」そのものの意味は先述のように「あこがれ」や「夢や理想を見上げる上でのうっとり感」になりますが、明確に何を表現しているか理解するのはむずかしくなります。コミック・アニメの『ルパン三世』などでも聞く、「男の浪漫」という言い方は古くから見られました。しかし「女に浪漫がないのか」と問えばそうではなく、これは「男の浪漫」という主張を目立たせただけの言い方で、この言葉が主に打ち出されたのが「男子の興味を引く芸術分野」だったからに他なりません。
なおロマンに「浪漫」の漢字を当てたのは、夏目漱石とされる。 【用例・実例】 ＊文学論〔1907〕〈夏目漱石〉四・七「表現の写実にして取材の浪漫なるものあり。取材の写実にして表現の浪漫なるものあり」 【漢字辞典】
このように、何か特定のものに対して浪漫を感じたときに「自分もその雰囲気や世界観を味わってみたい」と思わせる働きが「浪漫」にはあります。「浪漫」という言葉そのものは外来語であり、その語源である「romance」という言葉の意味に「ロマンチックであるための要素」が認められています。 日本語の読み方には音読みと訓読みとがあり、その読み方は用途や文脈で変わってきます。そして、その言葉や語句を取り入れた経緯によっても、一般的に読まれやすい読み方とそうでない読み方に分かれ、「読まれやすい読み方（その読み方の用途が多い方）」が採択されやすくなります。「ろうまん」という読み方は、「浪漫」という言葉の語源「romance（ロマンス）」という外国語からきており、これはもともとローマの言葉として認められます。その読み方も「ロマン」や「ろうまん」と、根源的な読み方を変えずに今日まで認められました。「ろうまん」も「ろまん」も同じ語源「romance」をもち、その意味に変わりはありません。人によって「ロマンス（romance）」の読み方が違うように、この「ろまん」と「ろうまん」の読み方が分かれてしまうことがあります。「ろうまん」を長音符で表記すると「ろーまん」となり、この「ろーまん」という読み方は「ろうまん」と同じになります。これも人によって長音符で表現するか否かに限られますので、さして大きな違いは認められません。
このように英語で表記する場合は「roman」とせず、「romance」と書くのが一般的です。「roman」という表記はフランス語による成り立ちですが、この「roman」という言葉の起源はローマ時代（ローマ帝国時代）による言語の変遷にあります。 外来語というものは、その言葉の起源である外国で「どのように扱われていたのか」や「その言葉の成り立ちはどうだったのか」など、日本に入ってくる前の「その言葉そのものの成り立ちと由来」を知ることが大切になります。その由来をきちんと知っておくことで、その言葉の正確な理解につながるでしょう。 ロマンスとはローマ的という意味であり、引いては中世ヨーロッパにおいて、これは由来や1の意味に通じるのですが、こちらも1の意味に通じますが、現実では起こらないような出来事、夢や冒険などに憧れることを、「浪漫」と言います。「男の浪漫」や「浪漫を追い求める」というような表現が、よく使われていますね。「ロマンチック」とは、「ロマン主義」とは18世紀から19世紀にかけてのヨーロッパで展開された、「大正ロマン」とは、「考慮」という言葉は、その漢字からおおまかな意味は推測できるか...「遂行」（すいこう）は、（ついこう）と誤読されやすい言葉です。...「畏敬」は、相手を恐れながら尊敬するような意味で使います。ただ...「社会人としての自覚」「親としての自覚」などと聞くと、ちょっと...「払拭」は、日常会話ではあまり使われませんが、あらたまった文章...「感激」とは？と問われれば、おそらくほとんどの人が、過去に体験したその心震える感情を思い起こせることでしょう。しかし、意味...料理番組で「正味100ｇ」と言ったり、若者が「しょーみ〇〇」と俗っぽく使ったり、あるいは関西弁で「正味の話」などというのを...「上席」というと「上等な席」や「上の立場の人が座る席」を思い浮かべる方が多いですよね。読み方を変えると別の意味になる場合も...「自戒」とは、読んで字のごとく、自らの言動を自分で戒（いまし）めることです。固い表現ですが、おそらく誰もが、日々、自分のふ...「絵面がやばい」などの言葉を聞いたことがありますか？「絵面」は、「えづら」と読まれることがほとんどですが、「えめん」と読ま...「定義」という言葉の意味をご存知でしょうか。文章などでしばしば目にする言葉ですが、正確な意味となると難しく感じられ、正確に...「飛翔」という言葉をご存知でしょうか。日常生活ではあまり使わない言葉ですが、字面から何となく、意味を察せられる方もいらっし...「円滑」という言葉をご存知でしょうか。「円滑に進める」などの形で使われる、割と見聞きしやすい言葉です。スムーズのようなニュ...「再三」とは、二度も三度もという意味です。「再」がふたたびで二度目、「三」が文字通り三度目を表していると考えられます。この...「沙汰（さた）」とは「ご無沙汰（ごぶさた）しております」とあいさつをするときの、あの「沙汰」のことです。普段よく使う言葉で...「考慮」という言葉は、その漢字からおおまかな意味は推測できるかもしれません。何か行動を始める時は、いろいろなことを「考慮」...「遂行」（すいこう）は、（ついこう）と誤読されやすい言葉です。「職務の遂行」など、ビジネスシーンなどには欠かせない重要な言...「畏敬」は、相手を恐れながら尊敬するような意味で使います。ただ、現在では話し言葉であまり使われないため、「畏怖」と混同して...「社会人としての自覚」「親としての自覚」などと聞くと、ちょっと耳が痛いと感じる人もいるかもしれません。「自覚」は、人が社会...「払拭」は、日常会話ではあまり使われませんが、あらたまった文章や社会生活の場では登場する頻度の高い言葉です。「払」は「払（...「諦念」の「諦」は「諦（あきら）める」という意味で馴染み深いですね。いわゆる「あきらめる」ことも表しますが、仏教の考え方を...「陳腐」は、ありきたりでつまらないことです。自分が言ったことや持ち物のことを「陳腐」と言われたら、嫌な思いをするのではない...「至高」（しこう）とは「この上なく高いこと」を意味する言葉です。皆さんは「至高のもの」と言われてどんなものをイメージするで...＜けんえん＞と読む熟語は、「嫌煙」をはじめ、「嫌厭」や「犬猿」などがあります。「倦厭」もそのひとつです。日常会話ではあまり...「反故」は、清書に失敗した書き損じの紙を表す熟語です。そこから派生して、いらない物や約束したことが解消されてしまうことなど...ページの先頭へコトバの意味辞典
・Thie novel has big romance. 「ロマンという単語は英語表記をもってロマンスになりました。」
・ビールを黙って飲むのが、男の浪漫 「この小説はとても大きなロマンを持っています。」
・浪漫主義と自然主義は、対立しているようでいて、実はその根本でつながっています。 いろいろと表現がなされますが、これは女性にもそのまま転用できる表現であり、「男の」と男性に限って言える表現ではありません。「ロマンチックな恋をしてみたい」や、「デートするなら、ロマンチックなムードが大切」などと、よく男女間で交わされる恋愛において「ムード」や「ロマンス」などの言葉が使われます。 日本でも学術分野においては、この「浪漫」の意味も「roman」や「ローマの～（Roman）」とした原則的な訳され方が見られますが、一般的には「ロマンチック」が持つ意味合いの浸透に負ける形で普及しています。 先にご紹介しました「roman（ろうまん）」ですが、これは「Roma」の形容詞的な表記であり、その意味は「ローマの～」「ローマ経由の物ごと」という意味合いを持ちます。日本においては「浪漫」の意味として、主に「夢やあこがれ」から引き出される「ロマンチック」のという言葉が浸透しています。 ・俗世を離れて男の浪漫を開花してみる これは「ローマの～」やその原則にしたがって翻訳する場合が世間的に少なく、夏目漱石の当て字によって生まれたこの言葉からもわかるように、「浪漫（roman、romance）」の意味が主に小説や芸術分野において広く翻訳され続けたことに起因します。夏目漱石著『教育と文芸』（明治44年）において、初めてこの「浪漫」という当て字が使われました。それ以来、この「浪漫」という漢字が「ロマンス」を表現する際の表記として浸透し、その表記は今日でも一般的に使用されています。日本では外来語を用いたさまざまな「新しい言葉」が生まれています。この「浪漫」という言葉にも「その言葉をもって生まれた言葉や標語」があり、それらは今日においても公用語に認められています。「浪漫主義」は18世紀後半から19世紀前半にかけてヨーロッパで興った文学・哲学・芸術運動における理念であり、その理念や概念を含むあらゆる行動を総括して「浪漫主義運動」と呼びます。
・この小説の出てくる風景や人間関係に、とても深い浪漫を感じます（自分もその小説の世界を味わいたい）。
・彼らの浪漫に対する理解の仕方では、この国の浪漫のあり方を把握するのはむずかしいでしょう。
・Word “roman” was returned as “romance” via English.
・田舎の風景には懐かしいロマンスがあります。
今回は「浪漫の読み方や意味、その使い方」と題して、「浪漫」という言葉の意味やその用例について詳細な情報をもとにご紹介します。この「浪漫」という言葉は古くから日本に伝わってきており、その変遷にも実に興味深いエピソードが盛りだくさんです。 ・That country's atmosphere has universal romance.