⑦鱧・穴子・鰻の茶漬け 「納豆の茶漬け」という、北大路魯山人先生の随筆があります。昭和7年の作ですから今から90年近く前のことですね。 そこに出てくる「納豆の拵え方」のとおりに納豆を練り、納豆茶漬けを作って食べて … 茨城県水戸市出身のたべぷろ編集部員・原みりかです。茨城県は「魅力度ランキング」が最下位と言われていますが、納豆が有名だということは、だれもが知っていることでしょう。今回は、納豆の美味しい食べ方をご紹介したいと思います。昔、納豆は藁(わら)に入って販売されていました。子供の頃、自転車のかごいっぱいに納豆を積んで、「納豆屋さん」が自宅まで売りに来ていました。各家庭でも、わら納豆を作ることがあり、蒸した大豆をわらで包み、毛布を掛けたわら納豆がこたつの中に居ました。一定の温度で温かい環境を作り出すことができるこたつは、納豆菌の活性化を促すためにちょうど良い環境だったのです。時代とともに、わら納豆は少なくなり、白いパック入りが主流になっています。ですが、今でもわら納豆は生産されており、一部のスーパーや茨城県のお土産屋さんで買うことができます。納豆の食べ方は、ほとんどの家庭で「パックごと食卓に並べ、調味して食べる」のが一般的ですね。昔は、わら納豆だったため、一度どんぶりに納豆をあけ、一家の長である父親がかき混ぜ、順番に自分のご飯の上にかけていました。シンプルな食材ゆえに各自こだわりの食べ方があるのではないでしょうか。しょうゆやたれ、からし、薬味のネギが一般的ですね。他には大根おろし、大葉、ミョウガ、海苔、生姜やニンニクを入れる人もいます。シンプルな食材なので何を入れても合いますが、特におすすめは生卵です。卵を入れることでまろやかになり、納豆が苦手な方でも食べやすくなります。納豆を食べるとき、話題になるのが「何回かきまぜるか?」があります。科学的に調べたデータの結果をテレビ等で紹介されたりもしていますが、まぜる回数には個人の好みもあると思います。まぜることで、糸が引き、粒がだんだんペースト状になり、粘りに変化が現れます。食感も美味しく食べる要素なので、自分の好みのまぜ方を見つけて食すことが一番です。北大路魯山人は、絵画や陶芸など幅広い芸術分野において功績を残した芸術家で、現在でも数多くのアーティストに影響を与え続けています。人気グルメ漫画の登場人物のモデルにもなった美食家です。昭和7年9月に発売された雑誌の中で、「納豆の茶漬け」を執筆し、納豆の拵(こしら)え方は「究極の納豆の食し方」として記されています。ここでいう納豆の拵え方とは、ねり方のことです。魯山人は、雑誌の中で納豆をしっかりかき混ぜることをお勧めしているのです。参考元: これが魯山人こだわりの納豆のまぜ方です。すごい回数ねり上げるので、手がかなり痛くなってしまいますね。その魯山人の究極の食べ方を再現しようと、タカラトミーアーツが開発したこのクッキングトイの納豆鉢はみごとに、北大路魯山人流の食べ方が再現できるのです。しかし、雑誌の中で紹介した”納豆の拵え方”には、先の手順は記されているものの、まぜる回数は明記されていません。北大路魯山人の場合は「納豆は不精をせず、手間を惜しまず、極力ねりかえして食べるべきもの」と、より納豆愛が感じられる表現をしています。あくまでも、クッキングトイのまぜる回数は、魯山人の教えをもとに検証したものです。424回という数字は、魯山人の執筆した文を参考に、後に研究によって後付けされたものなのです。まぜることで、納豆がまろやかになり、旨みや甘味がより感じられるようになります。なかなか自分で、424回もまぜることは大変ですが、美味しくなるのであれば試す価値があるかもしれません。昔から食されてきたそぼろ納豆は、納豆に切干大根を合わせ、醤油ベースのたれに付け込んだ、水戸のソウルフードです。納豆と切干大根の違った食感が一緒に楽しめ、味がついているのでそのまま食べることができます。ねばりが少ないので、納豆が苦手な方も気軽に食べることができます。アレンジとして、ねぎ・ごまなどを加えたり、そのままお茶をかけてお茶漬けにしても美味しいです。スーパーなどで、糸引き納豆と一緒に売り場に並んでいるので、ぜひ一度食べてみてください。ちなみに1月10日は「糸引き納豆の日」だってご存知でしたか? 2011年(平成23年)に全国納豆協同組合連合会が制定しました。「い(一)と(十)」の語呂合わせと、1月は受験の時期にあたるため、糸引き納豆の特徴であるその粘り強さで合格を祈念するという意味も込められています。さあ!みなさんは何回かきまぜた納豆がお好みですか? 424回試してみて、自分好みをみつけてみるのも楽しいかもしれません。水戸っ子の筆者は、軽く10回ほどまぜるだけで、あっさり食べるのが好きです。シンプルで身近にある食材ゆえに、みなさんこだわりの食べ方があるのではないでしょうか。今では全国の人に愛され、栄養が高い食品として食べられています。納豆は手軽に購入できて優れた食品なので積極的に摂りたいですね。私たちの美容と健康生活に、大いに力を発揮してくれる納豆をより美味しく食べましょう。この記事が気に入ったら「いいね!」してねたべぷろ編集部員がトレンドの食品やメニューの紹介やおいしい食べ方を追求します。国内外の特産の食べ方は現地からもご紹介します。
納豆の糸を出せば出すほど、美味しくなるそうです。あるテレビ番組の調査によると、①の工程で305回、②の工程で119回の計424回混ぜる必要があるそうです。かなり大変ですね、美食家・魯山人恐るべし! 「納豆雑炊」と「納豆茶漬け」にチャレンジ!
塩昆布の茶漬け 北大路魯山人 私の語るのは、ことわるまでもなく趣味の茶漬けで、安物の実用茶漬けではない。そのつもりで考えていただきたい。 とは申しても、もともと昆布のことであるから、さして高価なものではない。ところで塩昆布だが、そこいらに売っているものでは、まず 駄目 ( だめ ) だ。 所詮 ( しょせん ) 、昆布がよくて、これを煮る 醤油 ( しょうゆ ) がよくなくては駄目なので、この点… ホットで楽しい体験メディアとして誕生した「みるみるランド」。Copyright © 魯山人の納豆茶漬け. ④塩鮭・塩鱒の茶漬け
「納豆は納豆で食べようよ」と聞こえてきそうな予感。シンプルに納豆ご飯もおいしいですよね♪ それでも試してほしい納豆茶漬けは、食べれば納得!いつもの納豆ご飯とお茶漬けの良いとこどり。食欲や時間がないときにもおすすめですよ♪ たい茶漬け は世間に 流布 ... 底本:「魯山人の食卓」グルメ文庫、角川春樹事務所 2004(平成16)年10月18日第1刷発行 2008(平成20)年4月18日第5刷発行 底本の親本:「魯山人著作集」五月書房 1993(平成5)年発行 初出:「星岡」 1932(昭和7)年 入力:門田裕志 校正:仙酔ゑびす … 納豆は好きな人は好き、嫌いな人は嫌いという食品ですが、消費量は右肩上がり。背景には単身世帯の増加や健康志向の高まりがあると思いますが、なにより独特のおいしさがあります。今日は魯山人風の納豆茶漬けをつくります。
納豆って美味しいですよね♪ところでみなさん、納豆でどのくらいかき混ぜてから食べていますか?昔から納豆は、「混ぜれば混ぜるほど美味しくなる」って言われてきました。そこで、今回は『本当に納豆は混ぜれば混ぜるほど美味しくなるのか!?』を実験してみることにしました。といっても、手で一生懸命かき混ぜるのって大変ですよね。『食の極み 魯山人納豆鉢』 目次これね、タカラトミーアーツから販売されているものです。美食家として有名な北大路魯山人。魯山人納豆鉢には、我流モードと魯山人モードの2つから好きなほうを選択することができます。我流モードは、自分で好きなだけ納豆を混ぜることができるモードです。魯山人モードでは、魯山人が推奨する納豆の食べ方を忠実に再現することができます。まずは容器に納豆を投入します。次に、ハンドルをぐるぐると回していきます。「醤油」のメッセージが表示されたら、扉がパカっと開くのでここで醤油を投入します。「完」という表示が出たら魯山人納豆の完成です!せっかくなので、魯山人納豆と普通の納豆を食べ比べてみることにしました。みるみるランド副編集長のカタリストれいなさんは、いつも15回転くらいで納豆を食べているそうです。ちなみに、れいな納豆が15回転なのに対して、魯山人納豆は424回転させています。れいな納豆も普通に美味しかったですよ。でもね、やっぱり美食家である魯山人納豆は違います。この魯山人納豆鉢ですが、テレビでも紹介されているんですよね。「マツコの知らない世界」という番組で紹介されています。この番組では、30回混ぜた納豆と424回混ぜた魯山人納豆を食べ比べしていました。その結果、マツコ・デラックスさんも大絶賛!ところでみなさん、北大路魯山人ってどんな人か知ってます。名前はなんとなく聞いたことあるけど、実はどんな人だかよく知らない・・・北大路魯山人は、基本的には芸術家として知られています。明治16年生まれで、大正、昭和を生き、昭和34年に生涯を終えています。料理をテーマにした大人気マンガの「美味しんぼ」。海原雄山といえば、美味しんぼの主人公である山岡士郎の父親で、威厳のある厳しい美食家という設定です。ちなみに、美味しんぼの中でも、納豆の理想的な食べ方を紹介する回があります。主人公の山岡士郎が、魯山人の著した美食会報誌の復刻版を発見します。そこでもやはり、「納豆はよくかき混ぜること」と記されていたんですね。さて、みなさん北大路魯山人について少しはご理解いただけたでしょうか。たかが納豆、されど納豆!タカラトミーアーツの魯山人納豆鉢で、美食家が愛した納豆の味を満喫してみてください。この記事へのコメントはありません。この記事へのトラックバックはありません。 鮪の茶漬け 北大路魯山人 たい茶漬けは世間に 流布 ( るふ ) され、その看板をかけている料理屋さえ出来てきた。関西ではもちろんのこと、東京でも近来よく見かけるようになった。また、家庭にも侵入して、実際に試みられるようにさえなっている。 鱧・穴子・鰻の茶漬け 北大路魯山人 鱧 茶漬けの中でも、もっとも 美味 ( うま ) いもののひとつに、 はも の茶漬けがある。これは 刺身 ( さしみ ) でやるたい茶漬けと 拮抗 ( きっこう ) する美味さだ。洋食の流行する以前の京、大阪の子どもに、「どんなご 馳走 ( ちそう ) が好きか」とたずねると、「たい」と「はも」と、必ず答えたものだ。それほど、たいとはもは 京阪 ( けいはん …⑧車海老の茶漬け
②海苔の茶漬け