シジュウカラは、どうやら人間と同じで、具体的な会話ができるようで、鳴き声が研究されてるらしいのです。どのような証拠や裏付けがあるのか?調べてみました。 © Copyright 2020 生き物シンジケート. シジュウカラの行動や鳴き声を詳細にノートに記載していくと 、彼らが実に多様な鳴き声を使い分けていることに気づきました。シジュウカラは鳴き声を使って何を話しているのだろう。そんな疑問から、僕の研究人生が幕をあけました。
All rights reserved. Language研究成果 鈴木俊貴 生態学研究センター研究員らの研究グループは、鳥類のシジュウカラが文法のルールを当てはめることで、初めて聞いた文章(鳴き声の組み合わせ)であっても正しく理解できることを明らかにしました。 本研究成果は、2017年7月28日午前1時に米国の学術誌「Current Biology」にオンライン掲載されました。研究者からのコメント 私たちは、初めて読んだり聞いたりした単語の組み合わせ(文章)であっても、それが文法的に正しいかどうか瞬時に判断し、意味を理解することができます。一方、動物のコミュニケーションは、各種音声に決まった反応を示す単純なものであると考えられてきました。本研究では、鳥類の一種・シジュウカラが文法のルールを当てはめることで、初めて聞いた鳴き声の組み合わせも正しく理解できることを明らかにしました。本成果は、動物のコミュニケーション能力の柔軟性を明らかにしただけでなく、ヒトの言語の起源や進化に迫る上でも重要な発見です。 シジュウカラは、異なる意味を持つ鳴き声(単語)を文法に従って組み合わせ、文章をつくることが知られるヒト以外で唯一の動物です。 本研究グループは、同種・他種の鳴き声から合成した人工的な音列を聞かせることで、シジュウカラが初めて聞いた文章であっても文法構造を正しく認識し、単語から派生する文意を理解する能力をもつことを明らかにしました。 ヒトは文法を用いて新しい文章や多言語が混在した文章からでも意味を理解することができますが、この能力がヒト以外の動物において確認されたのは今回が初めてです。本研究成果は、文法能力の柔軟性を動物において初めて明らかにしただけでなく、私たちの言語がどのようにして進化したのか解き明かす上でも重要な発見です。図:シジュウカラの警戒声(ピーツピ)とコガラの集合声(ディーディー)から新しい文章を合成し、シジュウカラがこの合成文から正しく意味を読み解けるかどうか実験した。同種の警戒声と他種の集合声が文法的に正しく並んだ場合(ピーツピ・ディーディー)、周囲を警戒しながら音源に接近することがわかった。一方、語順を逆転させた音列(ディーディー・ピーツピ)に対しては、警戒反応も音源への接近もほとんどみられなかった。【DOI】 Toshitaka N. Suzuki, David Wheatcroft, Michael Griesser (2017). All Rights Reserved. Current Biology, 27(15), 2331-2336.e3.京都大学Copyright © Kyoto University. Wild Birds Use an Ordering Rule to Decode Novel Call Sequences. 本研究から,シジュウカラがヘビに対する特別な鳴き声からそのイメージを思い描き,ヘビを探していることがわかりました。 これまでの研究でも,「ジャージャー」を聞くと,ヘビが這っていそうな地面や樹洞を探すような行動が観察されていたので,それとも整合性のある結果です(図4)。 シジュウカラは天敵のヘビをみつけると、「ジャージャー」と聞こえる特別な鳴き声を発し、仲間に警戒を 促します。本研究では、このヘビ特異的な鳴き声が、仲間のシジュウカラ(聞き手)にヘビに関す … シジュウカラは、2種類の「チッカ」(捕食者に近づかないように警告するための'abc'と配偶相手に近づくように伝えるための'd')を発することが知られているが、こうした鳴き声を意味があるように組み合わせることができるのかどうかは分かっていなかった。 シジュウカラの鳴き声には種類と意味がある!生態や餌、子育てまとめ. 春の季節を告げる鳥としてもおなじみのシジュウカラ、その鳴き声と言えば高い口笛のように可愛らしいものですが、実はシジュウカラの基本的な鳴き声にはもう一種類あり、どちらの鳴き声にも意味があるといいます。 春先に、ちょっとした木立が並ぶ公園を散歩していると、黒の胸当てエプロンをまとったような、可愛い小鳥がさえずっていることがあります。 シジュウカラです。 それで、今回お伝えするのは、シジュウカラの鳴き声についてです。 単語の役目をする鳴き声を組み合わせて、仲間に警戒を知らせるなど、コミュニケーションをとる動物は数多くいますよね。 でもですよ・・・ 文法と文脈から意味を読み解く能力があると確認されているのは、人間とシジュウカラだけ! と言ったらビックリじゃないですか? 目次 身近な野鳥なんて、スズメとカラスくらいしかいないと思っている方もいるようですが、街の公園などでも、よく観察していると、十種類以上の野鳥が発見できます。 ですが、そもそも、身近にいるスズメとホオジロという鳥の違いを、ちらりと見ただけで判別できるのは、かなり鳥に詳しい人だけです。 なにせ、日本で観察されている野鳥の数は、500種類を越えていますから。 でも、簡単に野鳥を識別できる方法がひとつあります。 それが鳴き声なんですね。 通常、野鳥の鳴き声は「さえずり」と「地鳴き」に分けられます。 シジュウカラのさえずりはその声を耳にすれば、きっと多くの方が「聞いたことがある」と答えるのではないでしょうか。 そのシジュウカラですが、鳴き声で、仲間に具体的な情報を伝えられることが発見されています。 天敵であるヘビを見つけたシジュウカラは それは単なる警戒を促すものではなく、具体的に対象がヘビであると知らせているのだそうです。 また周囲を警戒しながら集まるのですが、それが逆だとそのような行動はとらないため、独自の文法があるというのが分かっています。 シジュウカラは繁殖期(3月から5月くらい)以外、同じカラ類などの小鳥たちと一緒に、小さな群れを作って行動します。 それで共に行動する機会が多いコガラが発するシジュウカラの集合声やはり同じ行動を取るそうです。 いわば そんなシジュウカラをしっかりと間近で見たいという方は、 あるいは、近くの公園にかかっている巣箱を、 双眼鏡の倍率は、 巣箱で子育てをするシジュウカラを見つけて、観察しはじめたら、急に親鳥がいなくなったとか、雛が巣箱の近くに落ちていた、といった話をよく耳にします。 どういうことなのでしょうか? シジュウカラに限らず、 たまたま市街地でも繁殖するシジュウカラだから、目にする機会が多いだけで、自然界では決して特別なことではありません。 それは、十分な食料が得られないとか、天敵が荒らした跡があるとか、親が何らかの理由で死んでしまったとか、いろいろな理由があるようです。 育児放棄された雛を可哀想だからといって、拾って育てるのは シジュウカラの仲間であるヤマガラは、かつて愛玩用の飼育が認められ、おみくじを引く芸などにも使われる時代もありましたが、それらも、すでに禁止されています。 そもそも、人の目からして、巣から落下したように見える雛も、巣立ちの時期人が手を出すのは、巣立ちの邪魔をしていることになります。 大事なのは、多様な自然の生態系を尊重するという視点です。 また『ヒナとの関り方がわかるハンドブック』を無料で読むことができます。 曖昧な情報に頼らず、正しい知識を持って、接するようにしましょう。 正しい知識を頭に叩きこんで、いざシジュウカラを観察しようと巣箱を作っても、必ずシジュウカラがやってくるとは限りません。 また都合よく、近所の公園に巣箱がかかっているとも限りません。 それならば混群を探してみましょう。 繁殖期以外の時期、シジュウカラは混群とともに行動していることがあります。 混群にはいろいろな鳥が混じっています。 シジュウカラと同じカラ類のコガラ、ヒガラ、ヤマガラの他、ぬいぐるみにしたいほど可愛いエナガや、小さなキツツキで「ギィギィ」と鳴いているコゲラ、運が良ければ、 注意深く観察していれば、身近な公園などでも、そんな鳥たちが小さな群れで、木から木へと移動する姿が見られるはずです。 小鳥たちの観察には、邪魔になる葉が落ちてしまった季節、 寒いなどと、当たり前の愚痴など言わず、野生の動物が厳しい自然の中で、どう生きているのかを知るためにも、冬のバードウォッチングを試してみるといいのではないでしょうか。 驚くべきコミュニケーション能力を見せてくれるシジュウカラ。 身近にいて、そのさえずりを耳にしたり、巣箱をかけて子育てをじっくり観察できたり、人と共存している可愛い野鳥です。 とはいえ、正しい知識を持たずに巣にカメラをしかけたり、安易な気持ちで雛に手を出したりはしないよう、十分に注意してください。 ちなみに雛を拾い、無断で飼育した場合、一年以下の懲役、または百万円以下の罰金が科せられます。 結構、重い罰ですね。 それは野生動物から「野に生きる」ということを奪う代償です。 野鳥は「野」にいるからこそ野鳥です。 それをお忘れなく。 このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。 鈴木俊貴 生態学研究センター研究員らの研究グループは、鳥類のシジュウカラが文法のルールを当てはめることで、初めて聞いた文章(鳴き声の組み合わせ)であっても正しく理解できることを明らかにしました。