普段は小説を読まないけれど、読書に興味を持ってきた。でも何から読めばいいのだろう。最後まで読み切れるか心配だし。そんな読書初心者のあなたに、おすすめの小説をご紹介します! 一番読みやすい文体の小説とは~ということでご存知だったら教えてください。 個人的には、 西尾維新 佐藤友哉 秋山瑞人 古橋秀行 佐藤大輔 豪屋大介 虚淵玄 金庸 辺りかなあと思っているんですが。 奈須き … カテゴリー読書ブロガーの小助です。最近よくこんな質問がきます。などなど。僕も昔はそうだったので、その気持ちはよく分かります。こうした方へおすすめしたいのは、です。いきなり「埴谷雄高の『死霊』が面白いよ」なんて言って、分厚い上中下巻3冊セット渡されたらたまりませんよね。ですので、ここではそれではさっそく見ていきましょう。15秒でおすすめ作品が分かる簡単診断も出来ます▽続きを見る『夢十夜』は夏目漱石の短編小説として人気の高い作品です。第一夜から第十夜まで、全部で漱石は『こころ』や『吾輩は猫である』で有名でお堅そうな文豪ですが、『夢十夜』ならそんな彼の作品をもっと近代日本文学の文体と物語、その両方の面で高い実際にあった金閣寺放火事件に取材した作品で、三島由紀夫の代表作でもあります。こういったおすすめ記事には必ずと言って良いほどタイトルの挙がる小説でもあり、それだけにとにかく近代文学を読んでみたい、なんでも良いから一番のおすすめを教えて欲しい、という方などに紹介したい一冊です。「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」有名な冒頭から始まる川端康成の『雪国』。この小説は、川端康成が「日本人の心を優れた感性で表現したため」というノーベル賞の受賞理由からも分かるとおり、日本的な世界的に定評のある作品を読んでみたいという方におすすめの小説です。『高瀬舟』、といっても舟の物語ではありません。物語上のテーマは作者の森鴎外は、医者としてドイツ留学をしていた人物でもあるので、「死」というテーマにずっしりとした重みがあります。しかし、そうした物語の主題だけでなく、主人公の描かれ方や物語の構成なども見どころのひとつです。『山椒魚』は、身体が大きくなりすぎて、洞から出られなくなった山椒魚が主人公の物語です。作中の登場人物はなど、それぞれの生き物がどのような短い作品なので、10分ほどで読めてしまうところも魅力的でしょう。芥川龍之介のおすすめ作品を一つ挙げるのは難しいですが、ここでは『地獄変』を紹介します。『地獄変』は芸術がテーマの作品で、その内容から、芥川を『羅生門』や『杜子春』などが彼の代表作ですが、それらは初期の作品であり、中期~後期の芥川は内面を描いた鬼気迫る小説を発表していきます。この『地獄変』も中期の作品で、芥川の文学の「濃さ」を求めてる方におすすめの作品です。ほかの芥川作品のおすすめを知りたい方はこちらもどうぞ▽続きを見る『檸檬』は言わずとしれた名短編。内容はなんてことはなく、主人公がただそんな単純な話ですが、読み終わるとなぜか檸檬がこびりついて離れない。不思議な引力のある作品です。『壁』は安部公房が芥川賞を受賞した『S・カルマ氏の犯罪』を含め、全三部で構成された短編集です。安部公房は海外でも高く評価されている日本文学作家の一人で、ノーベル賞受賞も囁かれたほどの人物です。代表作の『砂の女』もおすすめですが、短編で気軽に読める作品はやはり『壁』でしょう。中でも第三部の「変化球」という言葉が似合うような彼の作品は、普通の日本文学に挫折した人や、耽美で芸術的な作風の作家として知られる谷崎潤一郎。最初期の作品である『刺青』には、そうした彼の魅力が詰まっています。谷崎潤一郎という作家は、文体が創りあげる代表的な文学作品が続いたので、少し休憩がてらに。と言うと怒られそうですが、この作品に限っては褒め言葉なんです。筒井康隆の『笑うな』は底抜けに面白い小説です。それもよく、「クスッと笑える」とか、「声を出して笑った」くらいの小説ならよくあるのですが、その滅多にない作品が『笑うな』です。本で爆笑するんですよ、考えられますか?でもタイトルは『笑うな』ですので、皆さん、決して笑わないで下さい。菊池寛は芥川龍之介の親しい友人で、芥川の死後に芥川賞を創設した人物です。また出版社である文藝春秋の創設者でもあり、世の中の流れを掴むことに優れていた才覚のある人でした。そんな彼の代表作である『恩讐の彼方に』は、実在した僧である禅海という人物を題材にした物語。禅海は、ある村はずれに有る危険な崖道を人々が通らなくて済むように、生涯を掛けてその崖を掘ってトンネルを作ったという僧です。その逸話をもとに、なぜ禅海がトンネル掘りに執着したのかという点を菊池寛がフィクションで補った話になってます。岩手童話の神様、宮澤賢治。そんな彼の作品の特徴は、「生態系への眼差し」と「独特な宇宙観」、それから「死生観」です。『銀河鉄道の夜』では、後ろの二つであるジブリの映画で人気となった「風立ちぬ」。その原作者である堀辰雄の作品、『美しい村』です。「風立ちぬ」を観た人なら分かると思いますが、緑の豊かな自然と山荘で、主人公とヒロインが出会う場面があります。堀辰雄の多くの作品はそのような山荘が舞台であり、そこで繰り広げられる世界観を味わうことに面白さがある小説ですので、猫好きで有名な内田百閒。猫が好きすぎて猫を題材とした長編小説を書いているほどです。ここで紹介するのは、同じネコ科の動物がタイトルの『豹』という作品。初期の内田百閒は主人公が豹に追いかけられる話で、結末は意味不明。フロイト的な解釈で読み解くことは出来ますが、それでもまだ捉えきれない奥深さがあります。『山月記』でおなじみの中島敦。33歳でこの世を去った彼は、その若さで独特なここで紹介する『名人伝』も彼の中国物の一つで、というテーマが、弓の修行をする主人公を通して描かれていきます。彼のおすすめ作品はこちらからどうぞ▽続きを見る『たけくらべ』は五千円札にもなったあの人、樋口一葉の小説です。初めは古典的仮名遣いや旧字などにまごつきますが、半分くらい読み進めると不思議とすらすらと読めてくる、不思議な小説です。今回の記事でおすすめする作品のなかでは他の小説に比べると少し難易度は上がりますが、押さえておきたい日本文学のひとつであることは間違いないでしょう。日本文学に親しんでいると、あるとき不意に、旧字体で読む楽しさに気が付く瞬間が訪れます。そうなってからでも良いので、『たけくらべ』は昔話や言い伝えというのは人類の宝物でしょう。数百年前までは、貴族以外の人々にとっての文学は、口承によるものが一般的でした。柳田国男の『遠野物語』は、そんな民間に伝承されてきた厳密には小説ではないですが、生の物語の楽しさや不気味さに触れられるという観点からおすすめできます。文学科などで勉強している学生さんなどは『堕落論』で有名な坂口安吾。太宰治と並んでそんな彼の作品『桜の森の満開の下』は、坂口安吾の最高傑作と名高く、多くの評論家に芸術的な小説だと評価されています。作者の織田作之助は大阪出身で、大阪を舞台にした作品を多く執筆した作家です。商魂溢れた活気ある大阪と、大阪ミナミ特有のガヤガヤとした感じがリアルに描かれています。タイトルにもなっている「夫婦善哉」は実際にあるぜんざい屋さんで、今でも大阪は法善寺に店があります。他にも「自由軒」のカレーや、日本で最古のおでん屋「たこ梅」など、現在でも大阪で食べられる飲食店が数多く登場する点も魅力的です。もちろんストーリーも面白く、王道から少し離れて、様々なジャンルで才能を発揮し、多くの恋愛を経験した、華やかさが似合う女性作家の宇野千代。彼女のパートナーでもあった画家の東郷青児とのコラボでつくられた『大人の絵本』は、今は手に入りにくい作品ですが、東郷青児らしいセンスの挿絵がかっこよく、装丁は手元にあると幸せな気分になれるような黒い高級感のあるようなものになっています。古本でも構わないという方は、ネットや古書店で探してみて下さい。各話が短いので、ラストは太宰治。『人間失格』が有名ですが、この記事を見られてる方なら読んでいる人も多いかもしれません。ですので、ここでは実は太宰の女性語り作品は評価が高く、『おさん』『饗応夫人』『きりぎりす』など、女性語りの名作を挙げればきりがありません。『人間失格』のような独白体以外の女性の文体も、なかでも『女生徒』は素晴らしい作品で、女生徒の一日が特有の文体で描かれていく物語。『人間失格』は読んだから他の作品も読んでみたいという方や、逆に『人間失格』は合わなかったという方におすすめしたい小説です。何冊か気になる小説があったなら、こんなことを書くのも、月額980円なので、文庫本を2冊買うのと同じ料金で多くの本を読むことが出来ます。もちろんここで取り上げた小説以外にも、もちろん僕も加入していて、手元に置いておきたい紙の本以外はKindle読み放題で読んでいます。30日間は無料体験ができるのでここではとりあえず僕が読書について思うことは、ということです。ですので、純文学は読みにくいと悩んでいる方は、小さな作品でも良いので、とにかく極端な話をすれば、子ども向けの童話だって良いのです。ページをめくって、終わりまでたどり着く。その繰り返しで純文学いきなり超弩級の作品に取りかかると、多くの方が挫折します。それよりも、まずはそんな思いも込めて、今回のおすすめ純文学のラインナップをつくりました。正直まだまだおすすめし足りないので、これからも作品は増えていくと思います。が、とりあえずはこのへんで。以上、近代日本文学のおすすめ21選でした。こちらの記事もおすすめです▽続きを見る面白い小説が知りたい方はこちら!続きを見る続きを見る続きを見る近代日本文学をもっと知りたい方はこちら!続きを見る続きを見る小助(こすけ)読書ブロガーの小助です。年間500冊ほど本を読みます。でも読書は量じゃなくて、どれだけ内容を自分のものに出来るかが大事。僕はほとんどできていません。あらら。Copyright© あらら本店 , 2020 All Rights Reserved. みんなの得意が、だれかの力になる 「読みにくい」小説ならば、やはり誤字が多いことでしょうね。 明らかに推敲してない文章を読んでいると、読者をバカにしてるのかと思いますよ。 書き出しが世界観羅列というのは確かに読みにくいかもしれません。 が、別にそんな書き出しだからってすぐに駄作と決めつけるのもよくない ただ小説を書くだけなら小学生でも出来ます。しかし、読みやすい小説を書くには知識と技術、そしてコツが必要です。こちらの記事ではそんな、本当は教えたくない書き方のコツを紹介しています。小説のコツや、読みやすい文章の書き方を知りたい方は参考にして下さい。
普段は小説を読まないけれど、読書に興味を持ってきた。でも何から読めばいいのだろう……最後まで読み切れるか心配だし。そんな読書初心者のあなたに、おすすめの小説と自分にあった本の選び方をご紹介します!目次ここでは、今話題の小説をご紹介します。大人気のガリレオシリーズ、6年ぶりの単行本。突然行方不明になった町の人気娘が、数年後に遺体となって発見された。2019年に映画化もされた作品。沖方丁によるミステリー小説です。安楽死することを目的に廃病院に集まった12人の子どもたち。国民的アイドル・乃木坂46のメンバー高山一実の小説デビュー作!現役アイドルが描く、アイドルになりたい女の子の10年間を描いた物語です。2020年本屋大賞にノミネートし、第11回新井賞を受賞した作品。余命宣告された雫は、残りの時間を瀬戸内の島のホスピスで過ごすことに。著者・小川糸の母親が、癌が宣告され死ぬのが怖いと怯えていたことから書かれた小説です。第161回芥川賞受賞作品。近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方がない主人公。だからこそ、まずは定番の作品を読んでみませんか?映画化もした話題の青春小説。クラスで目立たない男子高生が、病院に落ちていた「共病文庫」をきっかけに、学校の人気者であるヒロインと急接近するお話。ミステリーの定番と言えば、湊かなえ。『告白』は、我が子を学校内で亡くした中学校教師が、ホームルームで告白をするところから物語が進んでいきます。コンビニでアルバイトとして働く、30代半ばの女性が主人公。森見登美彦による、恋愛ファンタジーの大傑作!最も有名な小説家の1人である、村上春樹の代表作。読書初心者さんのなかには、長編を読み切ることに不安のある方も多いはず。江國香織の『いつか記憶からこぼれ落ちるとしても』は、女子高生たちの短編小説集。高校生でデビューした、若手小説家・青羽悠の作品です。物語の主役は学生の頃、町の科学館に併設されていた図書館でよく一緒に勉強をしていた仲良し4人組。大人になって改めて、夢とはなにかを考えるようになった4人。人は、失ってから初めて、どれだけ大切だったか気がつくのかもしれない。主人公はある日、脳腫瘍で余命宣告をされてしまいます。主人公は高校生のころ、部活の顧問に恋をしていました。生前の罪により輪廻のサイクルから外されてしまった“ぼく”の魂は、あるとき天使による抽選に当たります。ここまでは人気の小説やおすすめの小説を紹介しました。フィクションかノンフィクションか?ジャンルを絞ったら、レビューを見ていくつか候補を絞ったら、そうお思いなら、ぜひ自分の好みからおすすめしてくれる、他の誰かの力を頼りましょう!読みやすい本から一歩一歩、素敵な読書ライフを楽しんでくださいね。©Copyright2020