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高樹のぶ子の新刊『トモスイ』を読んで、驚きとともに空恐ろしくさえなった。 本書はアジア10カ国の文学者とともに行った「SIA」(Soaked in Asia)というプロジェクトで高樹が書いた短編小説をまとめた作品で、表題作は今年度の川端康成文学賞を受賞した。 高樹 のぶ子 | 2020年05月13日頃発売 | 千年読み継がれてきた歌物語の沃野に分け入り、美麗な容貌と色好みで知られる在原業平の生涯を日本で初めて小説化。現代語訳ではなく小説に紡ぐことで、日本の美の源流が立ち現れた。これは文学史的な事件である! ◇ 雑誌: 新潮2009年4月号に掲載◇【本作前後の主な活動】完成度の高い短編小説に贈られる「川端康成文学賞」の受賞作品に相応しい表現力を感じた。短編と言えば、「伊豆の踊子」以前の若き川端の「掌の小説」を想起するが、私見としては、川端作品はやはり「伊豆の踊子」以降の中編が素晴らしい。一方、短編ならば、芥川龍之介と太宰治を想起するが、太宰の方が好きだ。只、それとて川端の影響力が強いのだから、やっぱり短編文学から川端は外せないということだろう。◇高樹のジャンルは、恋愛 ~ ファンタジー&ホラー ~ ミステリーとシフトしている。そのプロセスに在って、「トモスイ」は、まさしくファンタジー&ホラーに該当する"キモ・エロい"作品。単行本「トモスイ」に収録された10編は、アジア10カ国文学者との「SIAプロジェクト」交流活動を通じて書き下ろされ、「四時五分の天気図」は台湾少数民族の小さな島、「投」は上海の路地裏、「モンゴリアン飛行」はモンゴルの荒野、「芳香日記」はインドネシアの密林、等々の夫々の土地から感じ取った匂い・思いを吸い込み、記憶に残った熱を運ぶ話を語っている。◇さて、「トモスイ」は、作者の創作上の海洋生物で、赤ん坊程もある大きな貝の剥(む)き身みたいで、穴と突起物を持つ。ヒロインは、タイ国に多く見られる男性なのに男性擬(もど)きで薄っすら化粧をした、ユヒラと言う名の大好きなパートナーの案内で、早春の月夜の晩に海釣りに出る。ガラス底の釣り舟の中に釣り上げたのはトモスイという海洋生物。その突起物と穴から中身をチュルチュルと吸う。トロリとした甘美な味覚。夢中で吸い続ける。トモスイは、互いに両方から吸われて段々と小さくなって行く。と同時に吸っている二人は、揺れる舟の中で何時の間にか一体感の幻想的で官能的な世界を漂っている。夜釣りにおける貴重なグルメ体験のエピソードに、両性具有であることを推測させるユヒラとの性的陶酔をメタファーで綴(つづ)っているようにも思える。短編なのだが、描写が洗練されていて詩的なエクスタシーだ。◇【本文の抜粋】「岬は女が足を放り出している形状だ。先端は爪先が盛り上がっていて、腰のあたりは霧に絡まれていて見えない。輪郭がぼやけて柔らかそうだ。海の上だし月も出ているし女の足もあるし、」「わたしがユヒラさんを気に入っている理由の一つは、ユヒラさんがあまり匂わないことだ。一度何かの折りにキスしたことがあって、唇も口も顔も体も、男の匂いがしなかったからだ。ブロッコリーを茹でたときのような、濃い目のお湯の匂いがした。」「岬の先端を回り込むとき、付け根に、さっと光りが入り込んだ。ユヒラさんは、ね、と意味不明の声をもらした。うん、とわたしも答える。もうすぐ楽しいことに出会える予感がして、ユヒラさんの、ね、と言う声が艶を帯びる。」「岬を回りこむと、小さな入り江になっていた。入り江を囲む樹木の、表面だけに青白い光が当たっていて、その下は奥行きが判らない分厚い暗がりになっている。しかもその暗がりは水面と境なく繋がっているので、薄銀色の帯以外はただのどっぽりとした闇。闇のなかを舟ごと、浮いたり沈んだりしている。」「おあいこですね。おあいこです。同じ穴の狢ですね。狢というのは穴に棲むのですから、獣でしょう。いや蛇でしょう。蛇ではいけません、蛇は冷たい。同じ穴に一緒にいるんですから、暖かくなくては。寒いですか。いえ、気持ちいいです。狢ですよやっぱり。」「わずかな風で、ローソクの炎も舟も揺れる。そのたびユヒラさんが作業する手の上を、影が留まったり動いたりする。影はオレンジ色を濃くしたり青緑のそよぎを射し入れたり、まだら模様をつくったりする。」「針をちょっと舌で舐めてから、ユヒラさんはジャケットの右ポケットを探った。すると小さな腕輪のように丸まったタマリンドが出てきた。ふつうタマリンドは鞘に入った長い豆だが、頭と尻尾がくっつくばかりに曲がっている。」「タマリンドを闇の奥へ投げた。錘はないので、タマリンド自身の重さで遠くまで飛び、黒々とした海面の遥かかなたで、ぽつんと灰色の点になった。浮いたまま左右に揺れている。ユヒラさんが深い息をつく。あとは待つだけですな。さてと、のあとに、そろそろ死にますか、なんて言われたらどうしようと思っていたので、とりあえずほっとした。」「いつかずっと長く生きて、まだユヒラさんと付き合っていたなら、是非言ってあげたいと思っているひと言がある。男でいるのもイヤだ、女になるのもイヤだなんて、この世のすべてのものに変身するより難しいんだよって。」「あ、タマリンドの灰色の点が消えた。ユヒラさんも、あ、と小さく声を出した。それからゆっくりゆっくりリールを巻いていく。早くしろよと思うけど、ユヒラさんは慎重だ。わたしが何か言おうとすると全身の気配で押さえ込んでくる。竿の先がぴくぴくと動く。何かがかかっているのは確かだ。」「真っ暗な中でユヒラさんは竿をあっちに持っていったりこちらに振り回したりしながら、糸を巻き取って行く。獲物が動いているのか私達の舟が回転しているのかわからない。」「ユヒラさんはまた立ち上がった。月光の中で雄々しく見える。小さな身体が釣り竿と一緒にしなう。弓になったり棒になったりしながら、世界の闇と格闘している。」「覗き込んでいたわたしの身体の傍に、どさりと何かが落ちてきた。舟が傾いたので、落ちてきたものがわたしに覆い被さった。ユヒラさんが慌ててバランスをとったのか、逆に傾いた舟の中で、今度はわたしが船べりに押しつけた。そのときわたしの身体の横で、ひゅっと声があがった。」「手で確かめてみると、腹のように膨らんでいる端のところに、体内から飛び出したものがあり、もう一方の端には、縦長に割れた臍のような穴が開いている。私があちこちに触れると、まだ生きているらしく、くすぐったそうに身をよじった。全身のあちこちに盛り上がった襞のようなものも、手を押し戻してくる。」「ユヒラさんはトモスイをひっくり返して、腹部らしき側面を上にした。そしてわたしに、どっちからいきますか?と聞くので、どっちでもいいですと応じると、ではまずその突起物を吸ってみてください、と言った。わたしは突起物を口にくわえる。それを待っていたように、突起物はするりと舌の上に入り込んだ。こわごわ吸ってみた。最初は妙な味だと思ったがすぐに馴れてきて、ごくごくと飲めるようになり、飲み下すたびに次が欲しくなり、嚥下するたび、もっともっと吸いたくなった。呑み込んだものは、つぎつぎに私の下腹部に溜まっていく。」「ユヒラさんはちゅるちゅると音を立てて、穴に吸い付いていた。ユヒラさんとトモスイは、ほとんど同じ一個の生きものに見えた。」穴に口を寄せると、トモスイのものかユヒラさんのものかわからない匂いがした。二人のファンデーションと口紅の匂いが混ざっていたかもしれない。 穴のほうは、ちょっとコツが要った。口全体で穴を覆うようにしてまず大きく吸う。すると穴の周りの皮膚が口の中に入り込んでくるので、舌を使って皮膚を掻き分け、本物の穴を舌の先端でこじ開けるようにして、中から吸い出す。そうやってどうにか吸い出したものは、ぷよぷよとした卵のようなものだった。口の中に少し溜めておいて、歯で潰すと、とろりと甘くて、じんわりと旨みが広がり、一粒ごと時間をかけて味わいたいほどの美味しさ。」「ときどき、ユヒラさんがトモスイから口を離して、ね、と言う。わたしも、ね、と答える。いまはそれだけで通じる。わたしとユヒラさんは、トモスイを間にして一つの身体になり、繋がっている。コの字型の生きものになり果ててしまい、どの部分がオトコでオンナなのか、すっかりわからなくなった。トモスイは、両方から吸われて、だんだん小さくなっていくようだ。」◇【参考】 高樹のぶ子氏に関する私のブログ「罪花」「マイマイ新子(しんこ)」「マルセル」 「奇(くす)しき岡本」「香夜Ⅰ 霧雨に紅色吐息」◇ 現在は芥川賞の選考委員などを務めています。2018年には文化功労者に選ばれています。高樹のぶ子さんの最新作は季語を元にした短編集「ほとほと 歳時記ものがたり」。高樹さんに季語の魅力やそれを生かした作品への思いなどを伺いました。 アジアの作家たちは、なぜ書くのか。私たちは、アジアの文学からどんな滋養を受け取ることができるのか。五年間にわたるアジア文学プロジェクト「SIA」を通じて 高樹のぶ子は、よっぽど自分が偉いと、しかも、偉いのに可愛いと信じ込んでいる様子です。 周囲の人間の甘やかしの帰結でしょう。主に再婚相手、そして、編集者たちの。 「光子の窓」 の草笛さんに向かってこういう態度を取るんですね。 日常的な身の回りの出来事から、世界を揺るがすニュースまで、本が扱うテーマは森羅万象。四季折々の年間イベント、仕事、暮らし、遊び、生きること、死ぬこと……。さまざまなテーマに沿う本の扉をご用意しました。扉を開くと読書の興味がどこにあるのか見えてきます。〈とんぼの本〉は、1983年の創刊。 美術、工芸、建築、写真、文学、歴史、旅、暮らしをテーマにしたビジュアルブック・シリーズです。〈とんぼの本〉は、1983年の創刊。 美術、工芸、建築、写真、文学、歴史、旅、暮らしをテーマにしたビジュアルブック・シリーズです。一冊の本には、他のいろいろな本とつながる接点が隠れています。100年前の物語や、世界の果ての出来事と、実は意外な関係があるのかもしれません。本から本へ、思いがけない出会いの旅にでてみませんか。どのルートを選ぶかは、あなた次第です。つなぐ : 066織田信長に一族を滅ぼされ、武門の再興をはかりながら、絵筆に生涯をかけた。 現在は芥川賞の選考委員などを務めています。2018年には文化功労者に選ばれています。高樹のぶ子さんの最新作は季語を元にした短編集「ほとほと 歳時記ものがたり」。高樹さんに季語の魅力やそれを生かした作品への思いなどを伺いました。 高樹 のぶ子 | 2020年05月13日頃発売 | 千年読み継がれてきた歌物語の沃野に分け入り、美麗な容貌と色好みで知られる在原業平の生涯を日本で初めて小説化。現代語訳ではなく小説に紡ぐことで、日本の美の源流が立ち現れた。これは文学史的な事件である! タカギ・ノブコ1946(昭和21)年、山口県生れ。東京女子大学短大卒。1984年「光抱く友よ」で芥川賞、1995(平成7)年『水脈』で女流文学賞、1999年『透光の樹』で谷崎潤一郎賞、2006年『HOKKAI』で芸術選奨文部科学大臣賞、2010年「トモスイ」で川端康成文学賞をそれぞれ受賞。2009年紫綬褒章受章。2017年日本芸術院賞を受賞。2018年、文化功労者に選ばれる。他の著書に『百年の預言』『罪花』『ナポリ 魔の風』『fantasia』『マルセル』『ほとほと』などがある。 1,980円発売日:2011/02/25彼らは困難と闘い、生きのびるために、物語を綴るのだ――。アジア十カ国の作家による短篇集。アジアの作家たちは、なぜ書くのか。私たちは、アジアの文学からどんな滋養を受け取ることができるのか。五年間にわたるアジア文学プロジェクト「SIA」を通じて高樹のぶ子が見出した、十カ国の作家による十篇。各国文学の第一人者による翻訳と解説も充実。「知る」よりも「考える」よりも深く、アジアに「浸る」ための一冊。 高樹のぶ子・著の短編小説「トモスイ」を読んだ。雑誌:新潮2009年4月号に掲載単行本:新潮社2011年1月刊行 【本作前後の主な活動】2004年「マイマイ新子」(マガジンハウス)2005年九州大学アジア総合政策センター特任教授(アジア現代文化研究部門)2006年「HOKKAI」(新潮社)2009年「甘苦上海」(が … 『少女霊異記』(高樹のぶ子) のみんなのレビュー・感想ページです(28レビュー)。作品紹介・あらすじ:日本霊異記を通して、重なる古代と現代の謎奈良の薬師寺で働く明日香のもとには、数々の不思議が訪れる。古代と現代をつなぐ謎を『日本霊異記』から読み解く、著者の新境地。