記事更新日: 2020/06/30執筆: 浜田みか昨今の商取引では電子決済なども増えてきましたが、まだまだ小切手を使った支払いを行っているところもあります。しかし、普段、目にしない小切手をどう扱えばいいのか。小切手の取り扱い方がわからない方も多いのではないでしょうか?今回は、小切手の書き方を軸に、このページの目次ビジネスの場面で出くわすこともある小切手。商取引において、現金の代用決済の手段として使われることがたびたびあります。小切手は商取引などにおいて現金の代用に使われる有価証券の一つです。銀行で当座預金口座を保有している人や企業が使えます。多くは売上等の大口の支払いに対して利用されています。小切手を使うことで、大金を持ち歩くことなく、大口の商取引を行えるため、現金の盗難リスク回避の一つにもなっています。小切手についての詳しい解説は、こちらの記事にまとめています。ぜひ参考にしてください。小切手とは?渡す・受取り・換金の仕方から種類まで全ガイド小切手は有価証券の一種です。しかし使い方を間違えると、単なる紙切れになってしまったり、銀行取引が停止になってしまったりすることも。小切手の基本的な知識、渡し方、受け取り方、換金の仕方から注意点、小切手の種類などを解説。 小切手を使う際には、決められた書き方を守らなければなりません。もしも、書き漏れがあれば、その小切手は無効になってしまうからです。ここでは、小切手の書き方とともに、注意点についても解説しています。銀行から発行された小切手帳には、全ての項目が記されているわけではありません。小切手を相手方に渡す際には、<記入箇所>・支払金額・振出日・振出人の署名、押印・割り印 支払金額は、金額の前には「¥」マーク、後ろには「※」または「也」を必ず記入します。漢数字の場合は、最後に「円也」を書き添えます。これは、振出人以外の人物が勝手に金額を変更できないようにするためでもあります。書き損じた小切手の現物は、誤って使用したり、不正利用されたりしないように、ホチキスなどで固定して管理しておきましょう。振出日とは、相手方に小切手を渡す日(発行する日)のことです。この日付は、空白でも通常であれば銀行で支払いを受けることは可能です。空白にしておくとことで不正利用を防ぐ役割を果たせますが、受け取れる期間がわかりにくくなります。振出日について通達・確認することは必要でしょう。振出日は、発行日を書くことが一般的ですが、たとえば、うるう年ではないのに2月29日と書いてしまうと、存在しない日付となるため、その小切手は無効になってしまいます。企業の場合は、ゴム印でも差し支えありませんが、住所・会社名・役職(資格名称といいます)・代表者氏名が必要です。小切手帳を開くと、左側に綴じ代があり、その右側にミミ、小切手本体が繋がっています。小切手を振出す際には、ミミと本体を繋ぐミシン目部分に割り印が必要です。小切手は、このとき、譲渡する側の人は、小切手の裏側に「表記金額を○○へお支払いください」の文言とともに署名あるいは記名捺印して、譲渡される側の人(被裏書人)の名前を記載する必要があります。これを裏書(うらがき)といいます。裏書がされている場合においてのみ、最終受取人が銀行で支払いを受けることができるようになるのです。手形には裏書欄が設けられていますが、小切手の場合は裏書欄がないので<裏書する際に必要な項目>・譲渡の文言「表記金額を○○へお支払いください」・譲渡する日付(年月日)・譲渡する側の住所・氏名、捺印・譲渡される側の名前 小切手を発行するときには、事前に次の手続きを行っておく必要があります。支払い金の資金を置いておくための当座預金口座を、金融機関にて開設します。この口座開設後、資金を預け入れます。このままでは小切手は使えないので、委託契約は、銀行に自分の口座から決済をしてもらう一連の作業を託すための契約です。通常、自分の口座から商取引で支払を行う場合には、自分で金融機関に足を運んで口座から必要な金額を振り込むなどの手続を行います。こうした手続きを省けるのが、小切手です。受取人自らが金融機関に足を運び、支払金を受け取ります。小切手を使う前には、必ず振出す金額以上の資金を預けて入れておきます。金融機関との間で支払委託契約を結ぶと、小切手帳の交付を受けることができます。小切手を受け取った人が、額面の金額を受け取るためには、以下のポイントをチェックしてから金融機関へ出向きましょう。まず、小切手の券面に記載されている金額に誤りがないかを確認します。ここでこのとき、以下の項目についても併せて確認しておきます。・金額はチェックライターでの印字、手書きであれば漢数字で記載されているか?・金額の頭に「¥」マークまたは「金」の記載があるか?・金額の末尾に「※」マークや「円也」の記載があるか?いずかが漏れている場合は、振出人に書き加えてもらうか、新しく小切手を振り出してもらいます。ただし、振出日は空白でも支払いを受けることは可能ですが、支払を受けられる期間が明白になるように振出日は記載してもらったほうが安心です。振出日に間違いがあれば、訂正をしてもらうか、改めて小切手を振り出してもらいます。振出人の記載と捺印が正しいかどうかも、併せて確認しておきます。特に換金について、さらに詳しい情報はこちらの記事も参考にしてください。小切手を現金化する方法!換金場所・日数・期限・注意点を種類別に解説小切手を受け取ったあと、現金にするにはどうするべきか知っていますか?小切手のどこを確認したらいいのか、よく知らない人も多いことでしょう。ここでは、小切手の種類、換金する場所や注意点など、小切手の現金化について詳しく説明していきます。 裏書された人が支払いを受ける場合は、小切手と同じ有価証券に、手形(てがた)があります。扱いが似ているため、時折混同されることがありますが、小切手と手形は全く異なります。・支払期日・呈示期間・現金化小切手は振出日を含む11日以内であれば、いつでも小切手を提示できます。支払いも、それに応じて行われます。一方、手形についての詳細は、こちらの記事でも詳しく解説しています。また、小切手と手形の違いについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。手形と小切手の違い|特徴・仕組み・振出し方・換金方法を解説手形と小切手はどちらも有価証券。ビジネスシーンで使われることの多い手形と小切手は、使い方を知らないとトラブルのもとに。今回は手形と小切手の違いについて、特徴・仕組み・振出し方・換金方法に分けて解説。 小切手は、少額取引よりも比較的大口取引などで見られることが多いものです。ネットバンキングや電子決済が普及してきていますが、いつどこで小切手を扱う機会があるかはわからないものです。この機会に、小切手の書き方や換金方法を知っておき、いざというときに慌てないようにしたいですね。手形と小切手の違い|特徴・仕組み・振出し方・換金方法を解説小切手とは?渡す・受取り・換金の仕方から種類まで全ガイド小切手を現金化する方法!換金場所・日数・期限・注意点を種類別に解説合同会社はおすすめできない?!株式会社との違いもわかりやすく解説!【完全保存版】経営者なら知っておきたい14の資金調達の方法・種類・メリット・デメリットまとめ200社以上のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)を一覧で総まとめ!ベンチャーキャピタルとは?知らなかったでは済まないVCの選び方知っておきたい資本金・資本準備金・資本剰余金。違いやルールとは?Web会議・テレビ会議メール配信電子契約経費精算Copyright ©
小切手の書き方(8つの小切手要件) 小切手を振り出す時には、支払金額と振出日を記入して、振出人の署名をし、受取人に渡します。 小切手帳の統一小切手用紙には、法律で決められた8つの事項が記入されていないと効力を生じないことになっています。